診療・設備案内MEDICAL
診療方針
時代が求める医療ニーズに応え、効率的な医療を目指します。
整形外科
患者様の痛みに寄り添う 血の通った医療を
整形外科ではほとんどの患者様が痛みを訴えられますが、同じ疾患が原因でも痛みは千差万別です。感じ方も人それぞれです。表現の仕方も人それぞれです。医療者は患者様と全く同じ痛みを体感することはできません。だからこそ、それぞれの痛みを真正面から受け止め、理解しようとする心が大事と考えます。そのために重要なのは患者様とのコミュニケーションをしっかりとること。患者様にはいつも真摯に親身な姿勢で、心の声も汲み取れる様な信頼関係を築きたいと考えています。
より良い診断と個々の希望を尊重したオーダーメードな治療を実践
当院ではできものの処置、創処置から靭帯損傷、骨軟骨損傷、各関節の痛み、リウマチなど体の痛み、外傷全般について急性期から慢性期まで幅広く診察を行っています。
当院はMRIを導入し、自施設で詳細な状態が評価できます。また関節エコー、骨密度検査などを使用し、評価を行い、治療方針・作用を評価して次の治療に繋げます。過不足のない検査・治療で患者様の負担を少なくし、分かりやすい説明をモットーにしています。
また月に1回程他院からリウマチの担当医師、脊椎疾患の担当医師を招き、手術など必要な場合は近隣の病院と連携し、治療に遅れを来さないような体制を敷いています。一方で患者様の事情やご希望に配慮し、決して一方的な治療にならないよう、納得した治療を受けていただけるよう心がけております。
地域社会の中で自分らしく生活するためにサポートします
当院は20年前に整形外科クリニックとしてこの地に誕生しましたが、社会の変化とともに少しずつ形を変えて参りました。特に高齢化社会に伴い、疾患を治療するのみではなく、その先の日常生活を継続するための設備・施設を拡充して参りました。患者様のみでなく患者様をとりまく環境を含めた、全人的な医療福祉の実現を目指し、日々邁進しています。
ある患者様はご家族から「今日も岩﨑学校がんばってね」と言われるそうです。デイケア、リハビリなどへ同世代のお仲間と楽しく生き生きと通われる姿に医療者側が励まされています。
高齢者の閉じこもりによる筋力低下、社会的脆弱性(フレイル)から自分らしく生きることが困難になる傾向が社会問題となっています。当院では通所リハビリ、デイケア、小規模多機能ホーム、在宅介護サービス、2020年10月には特別養護老人ホームを開設予定など多様なサービスを取り揃えており、個人が自分らしく充実した日常生活をいつまでも継続していけるサポートができるよう日々邁進して参ります。
心療内科・精神科
対象疾患の説明
次のような事でお悩みの方やご家族様はご相談ください。
- 気分が落ち込む
- 集中力が落ちた
- 不安や焦り、動悸や息切れがある
- 寝つきが悪い、途中で目が覚める
- イライラしたり怒りっぽい
- 仕事や学校へ行くのが辛い
- 忘れ物やミスが多い
- 何もないところから声が聞こえる
- 妄想がある
- アルコールなどの依存
- 物忘れがひどい
不眠症・不安障害・うつ病を含む気分障害・認知症・統合失調症・アルコール依存などを診療しております。
現在他院へ通院中の方はお薬手帳もしくは紹介状をご持参いただければ、よりスムーズに診療させていただけます(なくても問題ありません)。
認知症・物忘れについては専門診療に加え当院の頭部MRIを用いた診断を行う事が可能です。
初診・再診共に予約制です。初診の方はネット予約またはお電話にてご予約下さい。
当院心療内科・精神科の特徴
- 1.患者様の悩み・症状・体調などを総合的に判断し、負担や内服量・副作用ができる限り少ない治療法を選択します。
- 2.就労・就学中の患者様も受診されやすいよう火・水・金曜日は19時まで診療しております。診療の待ち時間低減を目指しております。
- 3.認知症疾患については急性期から在宅医療まで幅広い経験を活かし診療しております。当院の頭部MRIを用いた診断ができます。
心療内科・精神科の診療方針
心のお悩みは多岐にわたっています
現代社会を生きる中で多かれ少なかれ、人はストレスを抱えて生きています。このストレス(心理的要因)が引き金となって不安、不眠などのメンタルの悩みが引き起こされることがあります。特に昨今は新型コロナウイルス感染症の影響から、今までの生活が大きく変化し、精神的な疲労を感じている方も多いと思います。何らかのストレスで動悸や頭痛、パニック、倦怠感、気分の落ち込み、食欲減退、落ち着かない、過度に緊張してしまうなどさまざまなメンタルの症状が一過性に現れるのは通常の反応として考えられます。しかし症状が2週間以上長引く場合や繰り返す場合、また理由があっても不釣り合いに症状が強い場合は治療が必要かもしれません。
「生活しづらい」「何だか不安」と感じたら気軽にご相談ください
精神科・心療内科というとどういう場合に受診したらいいかよく分からない方も多いと思います。何となく受診しづらいという方もいらっしゃると思います。健診などでの検査で目に見える客観的な指標がなく、他人から見ても分かりづらい症状ということもあり、受診・治療が遅れるケースがあります。治療が遅れればその分患者様の苦しい時間が長くなりますし、また症状が悪化し、治療に時間を要する場合もあります。「自分は大丈夫。」「まだ大丈夫。」と一人で抱え込まず、ささいな心配事でも遠慮なくぜひご相談ください。
また当科は認知症・軽度認知症の診断治療も意欲的に行っております。MRIなどでの詳細な検査も可能ですのでお気軽にご相談ください。
患者様との信頼関係を築き、治療を受けられるよう尽力します
当科は特に患者様との会話の中に診断や治療のために必要な内容が含まれていますので、患者様が安心して何でもご相談いただけるような信頼関係を築いていきたいと考えています。治療についてはこちらから一方的な押し付けではなく、あくまで患者様主体の無理のない継続可能な治療を行いたいと考えています。病気について、薬について、生活についてさまざまな心配事、困りごとがあると思います。当科を受診された後には、患者様やご家族の心の負担が少しでも軽くなるよう、尽力して参ります。
糖尿病内科
生活習慣病である2型糖尿病は遺伝的要因と環境的要因により発症する病気です
糖尿病とはインスリンというホルモンが十分に働かないことにより慢性的に血糖値が高い状態のことを言います。
以前、糖尿病は“贅沢病”、“怠惰な生活のせい”、“自己管理ができない”などとの偏見を持たれ、今でも糖尿病であることを周りへ言えずにいらっしゃいます。またご自身の中でも糖尿病を受け入れられずに治療に前向きになれない、自己肯定感が低下する患者様もおられます。糖尿病は確かに生活習慣病の範疇に入りますが、体質(遺伝的な要因)も大きく関わり発症する病気です。そのため自分の体質を知り、それに合った生活習慣を身につけることが重要です。
糖尿病は動脈硬化の合併症の管理が大切です
糖尿病はよほど血糖値が高くない限りは自覚症状がありません。このため糖尿病であることに気付くのが遅れたり、治療が軽視されてしまう場合があります。しかし慢性的に高血糖が続くと、全身の大血管~細小血管の動脈硬化が促進されさまざまな合併症を発症します。糖尿病の3大合併症として糖尿病性神経障害、糖尿病性網膜症、糖尿病腎症がありますが、その他大血管障害として心筋梗塞、脳梗塞など全身多岐にわたります。当院では血液検査、尿検査、心電図、レントゲンなどにより合併症の進行を定期的に確認しています。
また糖尿病の人は一部を除いたがんの発症率が高くなることも知られており、こちらも定期的なチェックを行います。
糖尿病発症初期から血糖コントロールを行うことでこれらの合併症の発症を減らし、糖尿病でない人と同様な健康寿命を目指しましょう。
患者様の希望、ライフスタイルに合わせた治療を一緒に考えましょう
糖尿病と聞くと、まず「食事を減らさないといけない」と思う方が多いと思いますが、必ずしもそうとは限りません。むしろ蛋白質、ビタミン、ミネラルなど必要な要素はきちんと取り、炭水化物についてもゼロに近づけるというよりは過剰に取りすぎている部分を減らすというイメージが良いと考えられます。過剰な制限による栄養不足から易疲労感や精神的な不安定を引き起こす場合がありますので注意が必要です。食事療法や運動療法は患者様の生活そのものであるため、患者様のライフスタイルや価値観を尊重し、無理なく継続可能な治療を考えていきたいと思います。
設備案内
レントゲンでは描出しがたい運動器構成体(筋肉、靭帯、腱、血管など)にはMRIとエコー検査(超音波診断装置)で診断を行っています。
当院の設備
MRI
当院のMRIは威圧感の少ないコンパクトなボディーで、左右に開いたオープンな形状により狭い空間の苦手な方でも気軽に検査が行えます。また認知症の診断の補助として、VSRAD MRI画像解析ソフトを使用し大脳全体の萎縮を見ることができます。
CT
CTは全身の検査が可能で、様々な疾患の診断に使用されています。検査時に痛みはなく、検査前処置の必要はありません。レントゲン撮影のみで画像診断が難しい、細かな骨折の画像診断が可能な場合があります。
超音波診断装置(エコー検査)
エコー検査は簡便で患者様への負担が少ない検査です。患者様と画像情報を共有し、リハビリテーション介入時の動的評価としても用いています。
骨密度検査(DEXA法)
DEXA法は骨に2種類のエックス線を当てて、骨を通過できなかった場合はX線の量から骨密度を測定する方法です。エックス線での検査ですが、放射線量は少なく、短い時間で測定できます。骨密度の減少を素早く確認し、骨粗鬆症を予防、治療していくことで骨折リスクを低下させることができます。ご希望される方は受付へお声掛けください。
レントゲン
骨折や関節など筋・骨格系の異常が考えられる場合や、触診では分かりづらい体の内部の状態を調べる検査に使用します。